新卒と共に考える健康と教養

無駄な知識が人生を豊かにする

最近流行りの「CBD」ってなに?

f:id:Bow-han:20210507165112j:plain


最近、化粧品やグミなどにも「CBD成分配合」というように銘打っている商品をよく見るようになりました。このCBDって一体どんな成分なの?というところを今回は解説します。

CBDとは

カンナビジオール(CBD)とは、大麻草の樹脂の中にできる天然の化合物なんだそうで

す。実は大麻草には、何千年も昔から薬として使われてきた長い歴史があります。現

在、CBDが持つ健康効果が、世界中の科学者や医師によって試され、実証されようとし

ています。植物性カンナビノイド大麻草だけにできるもので、大麻草が持つさまざま

な医療効果を生み出しているそうです。

そのCBD成分が日本企業にも注目され始めて近年美容品や食べ物にふくまれるようにな

った、という流れになっています。

CBDの効果

CBDは、人間の生物学的な機能に深いところで働きかけることで、慢性疼痛、不安、炎

症、うつ病、その他さまざまな疾患に効果を発揮することが期待されています。

その他にも以下のような疾患に対する効果が期待されています

 

様々な効果が期待されていますね!

CBDの課題

CBDの最大の課題は何といっても大麻草から抽出された成分なので「薬物に類似した怪

しいもの」というレッテルを張られてしまうというところにあります。世界的には大麻

を合法化していくという大きな流れが生まれていて、アメリカの一部やカナダではすで

に合法化されています。しかし、日本人にとってはやはり芸能人が大麻で逮捕されてい

たりと、依存性の高い薬物であるという印象が強いように感じます。これからCBDの医

学的な効果が発揮されて一般に浸透していけばそのイメージを打ち砕くことができるか

もしれません。

CBDまとめ

結局CBDというのは大麻草から抽出された成分で、医学や美容の分野で効果が期待され

ていることで最近話題になっているようです。大麻と聞くと麻薬のイメージが強いです

が、CBD成分は合法なので決して怪しいものではないということがわかりました。これ

からも怪しいというイメージを払拭するのに時間はかかりそうですが、CBDの利点を生

かしていければ、私たちも恩恵に授かることもありうるかもしれませんね。

新卒が考える「プロフェッショナルとは?」~期待値の超越~

f:id:Bow-han:20210504124140j:plain

学生から社会人への変化

プロフェッショナルとしての意識とは何かについて考えるときに、まず学生から社会人

になることで変わることを考えなければなりません。一つは所属する団体に対してお金

を払う側からお金をもらう側へと変わる点にある。学生のときにどのような姿勢で学ぶ

かは基本的に自由であるのに対し、社会人は給料をもらう分相応の働きをして会社に還

元する責務がある。消費者から生産者へと変わるとも言える。また、社会人になること

で会社の看板を担いでクライアントとビジネスを行うこととなる。この責任を背負う上

で重要となるのがプロフェッショナルとして振る舞う姿勢である。無論社会人一年目の

会社員は一般的な感覚でいうところのプロフェッショナルからは程遠いように感じる。

右も左もわからず上司から与えられたタスクをこなす人をプロフェッショナルと呼ぶの

は如何なものかと感じるが、意識だけは先輩や上司と同じ次元にいなければならない

自社に属していて成果をあげることで会社全体に貢献していくという意識である。その

大枠での意識は数多の思考や行動によって形成されていくものである。

プロフェッショナルの意識と他人の期待値

プロフェッショナルとしての意識を育むうえでひとつ重要なポイントは仕事相手の期待

値を正確に測り、それを必ず超えていくことだ。どれだけ時間をかけて丁寧に仕事をし

て自分の中での完璧を追い求めても、いざそれを提出するときに相手が求めていた成果

でなければ意味がない。それはその相手が上司でもクライアントでも変わらない。まず

仕事を与えられた時点でその終わりのイメージを把握する。もし足りない詳細があれば

質問をすることも非常に重要である。相手がどのような内容をどのレベルで求めている

のかを把握することで無駄なことをしないで済むし結果として相手を満足させることへ

とつながる。しかしここで注意しなければならないのが自分のキャパシティを見誤らな

いことである。もとより期待されているものを提示できないのであれば安請け合いはす

るべきではない。お互いにとって損になるし時間の無駄になってしまうので、その場合

は丁重にお断りするか相手の期待値を下げることも必要になってくることを頭の片隅に

常にとどめておくべきである。

期待値の測り方

具体的に期待値を図るうえで重要になるのが社会人としての基本である報告・連絡・相

である。報連相の一番の目的は他者間での認識のすり合わせだ。部下が上司から仕事

を受ける際に最もすり合わせるべき点は4つある。仕事の背景や目的、具体的な仕事の

成果イメージ、クオリティ、そして優先順位・緊急度である。基本的に仕事を割り振ら

れるときに詳細を事細かに指定されている場合のほうが少ない。そのようなときに相手

の指示の曖昧な部分を補い、自分なりの仮設を立ててコミュニケーションをとることが

重要となる。クオリティで言えば3日で60点の成果を求める場合や1週間で100点の成

果を求める場合があり、緊急度も推測のみでは事実を補うことができない場合が多い。

報連相によりその部分を補い共通認識をもつことで相手の期待値を知り、そうすること

で自信を持って相手の期待値を超えて評価を得ることができるようになるのである。

まとめ

このように上司やクライアントの期待値を図ることで初めて同じ土台に立つことができ

ると言える。プロフェッショナルとはこのようなことを当たり前とし、求められたこと

に加えてさらに価値を上乗せして提供できる人間のことを言うのではないかと思う。社

会人となったことで始めてそれを目標として仕事をする権利を得ることができた。会社

の一員として貢献する義務を果たしながらその権利を広げていくことで意識以外の部分

もプロフェッショナルに近づいていくことができる。新入社員として自分にできること

はかなり限られているかもしれない。しかし、正しい意識を持ち努力する権利は与えら

れているので、そのありがたみを感じながら周りの期待値を超えた働きをする「プロフ
ェッショナル」になりたいというのが将来の展望である。

今更聞けない!スーパーフードってなんなの??

f:id:Bow-han:20210503232121j:plain

最近スーパーで売っている商品のポップでも見かけることのある「スーパーフード」

いう文言。なんとなく体に良い食べ物のことを指す言葉だと認識している方も多いかと

思います。今回はそんなスーパーフードが一体全体何なのか?という疑問を深堀してい

きたいと思います。

 

北米生まれのラベル「スーパーフード」

スーパーフードの一番の始まりというのは1980年代頃のカナダやアメリカで、食事療法

を研究する医師や専門家の間で、有効成分を突出して多く含む食品に対して「スーパー

フード」という言葉が使われはじめました。

 

1980年代にはじめて生まれたという、意外と昔からある表現なんですね!

 

スーパーフードが一般的に認知されはじめたのは、アメリカの医師スティーブン・プラ

ットの2004年の著書『スーパーフード処方箋〜あなたの人生を変える14の食品』の

影響が大きく関わっているそうです。この本の中ではスーパーフードというものは「健

康によい栄養分を豊富に含みながら、多くは低カロリーである食品」という風に定義し

ていて、抗酸化作用が高い食べ物、老化や生活習慣病の予防になる食べ物、がんのリス

クを下げる食べ物が挙げられているそうです。

もう一冊、アメリカでスーパーフードの認知拡大に貢献したのが、デイヴィッド・ウォ

ルフの2009年の著書である『スーパーフード』です。この中では一般的な野菜というよ

りもスピルリナやカカオ、ココナッツ、クコの実などいわゆる「健康食品」といえるよ

うなものを取り上げています。単に栄養面ですぐれているというだけでなく、ある特定

の有効成分の含有量が飛び抜けて高いもの、ごく少量で栄養・健康成分を効率的にとれ

るものこそ「スーパーフード」という見解です。

 

このようにスーパーフードとは、はっきりと特定の食品を定義したものではなく「一般の食品よりビタミン、ミネラル、クロロフィルアミノ酸といった必須栄養素や健康成分を多く含む、おもに植物由来の食品」という大前提のもと、提唱者によって異なる食品があげられています。

 

 

日本スーパーフード協会の見解

良質な食・美容・運動を通して健康と美しさを維持・増進する社会を創造し、

スーパーフードの消費拡大に寄与する活動を行う一般社団法人である日本スーパーフー

ド協会によると

スーパーフードの定義:

  • 栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。
  • 一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。

 

スーパーフードの基準

  • スーパーフードの発祥の地アメリカで、一般的に「スーパーフード」として認知・評価されている食品であること。
  • 「食歴」が長く、何世紀にもわたって人々の健康に寄与してきた食品であること。それにより、人体に及ぼす可能性がある、あらゆる問題が解明されており、その安全性に不安をもって食することがなく信頼がおけるもの。*1

という風に定められていて、主にスーパーフードとして認められている食品の中には

スピルリナ ・マカ ・クコの実(ゴジベリー) ・カカオ

・チアシード ・ココナッツ ・アサイー ・カムカム

ブロッコリースーパースプラウト ・麻の実(ヘンプ

などが含まれるそうです。

 

スーパーフードまとめ

結局のところ、スーパーフードというのは解釈によって定義が変わってきますが「体に

特に良い影響を与える食品」のことを指していて、結構厳しい基準によってスーパーフ

ードというくくりの定義を行っている団体もある、ということでした。少し怪しいよう

な印象を受ける人もいるかもしれませんが、基本的には突出した健康効果を持っている

ことに違いはないので積極的に食生活に取り込んでいきたいですね。

*1:日本スーパーフード協会

発酵食品って結局何がすごいの?~改めて知る圧倒的な力~

f:id:Bow-han:20210501122843j:plain

「発酵食品ってなんか体に良いらしいけど正直効能よくわからない」

「納豆とかキムチとかなんとなく匂いに癖のあるものが多いイメージ」

発酵食品に対してこんなイメージをふわっと持っている人も少なくないかと思います。

しかし、発酵食品というのは食材の栄養価を高めたり、栄養の吸収を手伝ったり、免疫

細胞を活性化させるなどのうれしい作用がたくさんあります。

 

発酵食品って本当にすごい力を持っている!!

ということをこの記事では紹介していきたいと思います。

 

そもそも発酵って何?

「発酵」とは大豆、穀物、肉類などの原料に含まれるタンパク質やデンプン質など

の栄養素を細菌、麹カビ、酵母菌などの微生物が分解し、うまみ成分であるアミノ酸

アルコール、乳酸などが生成されることを指します。

「腐敗」と同じようなプロセスを踏んで食品の状態を変化させますが、簡単に言えば人

間にとって有益な変化を発酵と言い、不利益な変化のことを腐敗と呼びます。

 確かに納豆などの体によい発酵食品も何も知らない状態で見たら

「え、これ腐ってない??」

という感想になりそうなので発酵と腐敗が近いのは頷けますね(笑)

 

日本で見る代表的な発酵食品

  • みそ
  • 納豆
  • キムチ
  • ヨーグルト
  • チーズ
  • ぬか漬け
  • 甘酒

例を挙げると生活と非常に近い関係にある食品が多いですね。

 

発酵食品の強み

発酵食品を食べることで得られる利益は数えられないほどありますが、簡単にいくつかを紹介したいと思います。

 

  • 免疫を強める(免疫細胞を活性化させる)
  • 食品の旨味アップ
  • 生活習慣病の改善
  • 栄養量アップ
  • 栄養の吸収を助ける
  • 食べ物の保存期間を長くする

 

軽く上げただけでこれだけの利点があるというのだから驚きです!

特にいくつかの利点をピックアップすると

 

栄養量の増加の観点から見ると、納豆を例としてあげると茹でた大豆よりもなんとビタミンKという免疫力をあげる栄養素が120倍増えるという研究結果が出ています!!

 

また旨味成分に関しても食品によっては何倍にもなります!!

 

おいしい上に体に良い健康食品を食べない手はないですね。

発酵食品を食べて恩恵に授かろう!!

日本には昔から数多くの発酵食品が国民の生活を支えてきました。

甘酒、納豆、みそ、しょうゆ など、今の時代になっても生活に欠かせない食品の多く

が発酵食品で構成されているという、非常に恵まれた環境にいます。

なので、そのことに感謝しつつ日常の食事にそれらを取り入れていき、もっと言うとキムチやヨーグルトなどの海外からやってきた発酵食品を食べることでどんどん健康になっていきましょう!!

日本人は海外から見るとむしろ宗教に熱心!?~身に覚えのない教徒たち~

f:id:Bow-han:20210430160716j:plain

日本における「宗教」の立場は非常に複雑で興味深いということを日本人の多くは知らずに生きている、と私は思います。

一般にアンケートなどを取ると宗教というのは怪しいもの、犯罪のにおいがするから近寄りたくない、という意見をもつ日本人も少なくありません。

それは過去にあった地下鉄サリン事件の影響もあり、特別変わった考え方ではないと多くの人が考えるでしょう。

ではなぜ、宗教を怪しいと思いながらも多くの日本人が観光で寺社仏閣を巡り仏教の手順で葬式を行い、初詣では神社にお参りに行き丁寧に二礼二拍手一礼という儀式を行うのだろうか?

 今回は神道に注目して日本人の行動を読み解いてみます

多くの日本人には神社がそもそも宗教と関連のあるものではないという意識があるように思います。そもそも神道という言葉もあまり使われないし、縁起が良いからお参りに行くけど神様の存在は信じていない人も多い。

しかし海外から見ればキリスト教徒が日曜日に礼拝に行くのと同じように日本人も神社にお参りしているので熱心な神道の信者であると彼らの目にはうつります。

 

この日本人と海外の人の認識の違いは

神道は宗教というよりは国民全体に共通の文化

であることにより生まれていると私は考えています。

 

そもそも宗教と文化というのは非常に密接な関係にあることが多いと思いますが、

日本では「神を崇拝する宗教」としての神道ではなく、「縁起を良くする文化」としての神道が国民に認識されています。

基本的にお参りに行くときは自分にとっての唯一の神様にお参りするよりも、恋愛成就や合格祈願などその時々の目的によってお参りする場所を決めて行くというのが当たり前です。「宗教」というと多くの場合は「唯一神」を崇拝するもののことを指しますが、日本には八百万の神の文化に代表されるように「土着の宗教の集約によって生まれた神道という文化」が存在していることがわかります。

それに付随して、日本人は神様そのものを信仰するよりも神様がもたらすご利益を信仰するというかなり都合の良い関係性を保っています。宗教というのは人々の行動を制限するという側面がありますが、日本の神道においては少しある(罰当たりなことはしないなど)とはいえほぼ日常に影響のある制限はないと言えます。そのような点もいわゆる宗教との違いとして挙げられるかと思います。

一種強迫観念のようなものを感じてお参りするひとも少なくないでしょう。初詣に行かなければ一年不幸になってしまうであったり、合格祈願に行かなければ他の人が言った場合自分は不利になってしまうのではないか、という風に思う人もいます。

なにはともあれ宗教というのは基本的に神様の存在とご利益の確信も得られないし無いとも言えないという曖昧なバランスの中で、自分に良いほうに転べば神様のおかげだというような人間の思考によって生まれるものである場合が多いです。

信じるも信じないも自由ですが、あまり日本で本質について触れられることが少ない神道について考えるのも一興である、と言えますね

栄養に関する本を複数読んだ私が出した驚きの結論

f:id:Bow-han:20210430152710j:plain


どうも、新卒のぼーはんと申します。

私は大学時代から4年間寮に住んでいて節約も兼ねて自炊を中心に今までの5,6年間の食生活をすごしてきました。

もともと料理することが好きなのと親の懇切丁寧な食育により自炊生活は楽しい限りで栄養バランスを考えて食べるのが当たり前となりました。

自炊生活をするなかで体調を崩したことがないのは栄養をバランスよくとれているからなのかもしれないと考えた私は自分の普段の食事と答え合わせをする感覚で栄養に関する本を数冊読んでみました。

新たな発見をして食生活をさらに改善できれば良いなと思いながら本を読み進めていきましたが、正直発見といえる発見はありませんでした。。。

ビタミンって種類によってさまざまな効果があるけど大枠で言えば全部免疫を強めるっていう効果があるだけで、正直バランスよくとってください以外のアドバイスがありませんでした。

もちろん、こまかく言えば疲労回復には豚肉に豊富に含まれているビタミンB2をとるべきだったり、周知の事実かと思いますが筋トレするならタンパク質をとるべし、みたいなアドバイスはたくさんありますが、自分にとって面白いと思える知識はあまり学ぶことができませんでした。

今回4冊ほど栄養に関する本を私がおすすめする食事法はずばり

「バランスよくできるだけ多くの食材を摂取する」

です。

 

あまりにも当たり前すぎて拍子抜けしてしまいましたか?

それは本を読破した私が抱いた感想と全く同じです。

しかし、これが意外と難しい。みなさんできていない。

毎日自炊していて料理をするのも大好き、嫌いな食材も無いと言っても過言ではない私にとっても真に「バランスよく食べる」のは難しいので、

外食を中心にしている社会人のかたにとってはなお難しいことでしょう。

 

なぜ難しいのか?

  1. 野菜を多種類摂取しようとする値段がかさむ
  2. 鍋にでもしない限りひとつの料理に使う食材はせいぜい3,4種類
  3. 料理に時間がかかってめんどくさい
  4. 下手に普段つかわない食材を余らせると冷蔵庫に放置して傷む
  5. 人間は基本味が濃いものを好むので塩分や糖分過多になりがち
  6. そもそも野菜を好んで食べる人が少ない

等々、理由を挙げていくときりがありません。

野菜は1日5種類とるのだって以外と難しいものです。

そんな中、だれにでもできる栄養バランスを整える方法を教えます

  • 肉を中心に献立を決めて、鳥・豚・牛とローテーションして食べる
  • 色々な料理にいろいろな野菜を試しに入れてみて相性を見る
  • 最低野菜の「色」は2色以上(赤、緑、黄色)
  • トマト、ブロッコリーは栄養界最強なのでとりあえず食べる
  • 発酵食品を取り入れる(キムチ、ヨーグルト等)

これでもかなりメンドクサイのはわかります!!

ただこれを意識して私は生活していて、ここ数年は風邪すら引かずにピンピンの状態を維持できているので挑戦してみてください!

習慣化できれば苦ではなく当たり前になるのでみなさんも意識して健康になりましょう!!

 

AI(人工知能)って倫理を持ち得るの??

 

f:id:Bow-han:20210430143855j:plain

 

人間社会において重要な指標となる倫理。

それは社会を円滑に運営する上で必要なシステムであり、

これが無ければ世界は暴力と欲望にまみれた世界になってしまうかもしれません。

人間でも判断基準が曖昧な「倫理」ですが、

もし将来AI(人工知能)技術が発達して人間そっくりのアンドロイドが

作れる世の中になったとして、

AIは倫理感を持つことは可能なのか??

ということについて考えたいと思います。

 

結論から言うと

「人間が施すプログラミング次第」

というのが私の見解です。

 

「倫理」というもの自体が非常に曖昧な価値観であると言えます。

 

たとえばアメリカでは積極的に発言をして我を出していくことが美徳とされていますが、日本では慎ましく行動し周りに合わせるということが美徳とされています。グローバル化が進むことでこういった価値観の違いというのは少しずつ間を埋めてきているとはいえ、まだまだこのような国ごとの価値観の違いは多くあります。

 

このアメリカと日本の例を使って何が言いたいかというと

「人間というくくりの中にも倫理の基準に相違がある」ということです。

そもそも「倫理」というもの自体に完璧という状態が存在しないのに

AIにその完全な倫理を持たせることは人間にはできないはずです。

 

ひとつAIの倫理問題の例を挙げるとすると、

自動運転における倫理問題がとても有名です。

 

たとえばあなたが完全自動運転が実現した社会で、車の運転席に座っていたとする。車に搭載されているAIは瞬時に問題があれば察知して回避をする最善の努力を尽くしてくれると仮定します。あなたが山道を時速60キロで運転していると突然曲がり角から子供が飛び出してきました。AIは瞬時に危険を回避しようとしますが選択肢AとBの2択を迫られます。

 

A. ガードレールに突っ込んであなたが崖から落下するかわりに子供を助ける。

B. 子供を犠牲にする代わりに自分が助かる。

 

このような状況になった場合どちらが倫理的な選択と言えるでしょうか。

Aの選択肢は「自己犠牲を伴う英雄的な選択」でBは「自己中心的な傲慢な選択」であると答える人も少なくないでしょう。しかし、子供の不注意によって起きた事故だから轢いてしまってもしかたがないという人もいるでしょう。このように客観的な判断によって「倫理的な行動」というもの容易に変わってしまいます。そんな答えのないことをAIに判断させて答えを求めるのは無理があります。

もし仮に自動運転が当たり前の世界になれば、車の運転手は2つのモードのうちのひとつを選ばなければなりません。咄嗟の判断をAIが下す際にAの選択肢をとる「自己犠牲モード」かBを選ぶ「自己優先モード」か。どれだけ割合が変わるのかというのは非常に興味深いデータとなるでしょう。

結局どのモードにするかの判断は人間がくだすことになるので、さきほどの結論である、AIは人間の施すプログラミング次第では客観的な倫理を持つことができる、ということになります。

 

幸か不幸か、そう遠くない未来にこのようなことを皆が考えなければならない社会が訪れるかもしれません。